■やっぱりundocumented
新しい機能があるとすぐにundocumentedなことをしたくなるのですが、地図ビューアも早速餌食にしてみました。
例によって、「対ザウルス汎用通信ユニット」をフル回転させてパワーザウルス2上で地図データがどのように扱われるのかを調査しました。(まだ調査中の項目もあるので参考程度です)
こんなことばかりしていると本Webの完成は相当先になってしまいそうです(^_^;
■地図ビューアのデータ形式
プロアトラスからパワーザウルス2に対して転送されるデータ形式は"PNG"という型式です。
■Microsoft Image Composer1.5 ヘルプファイルより PNG は Portable Network Graphics 形式の略称です。 多数の Web ブラウザで PNG ファイルを表示するには特殊なプラグインが必要ですが、PNG ファイルではデータの損失が起こらず、画像を圧縮した際の画質の低下がないため、急速に普及しています。 |
実験してみたら同じ地図データで比較するとGIFデータと比較してPNGデータの方が1割以上小さくなります。
パソコンからパワーザウルス2に転送されたデータは一旦「パソコンデータ」に登録されてから地図ビューアで「PC読み込み」機能を使って地図ビューア用のデータに変換します。
この時結構時間がかかりますが、"PNG"型式からパワーザウルス画像型式に変換するための処理をしているものと思われます。(転送されたファイルを抜いて調べましたが、転送直後は"PNG"型式でパワーザウルス2上に存在します。
■詳細図の持ち方
アトラスプロから切り出される地図は複数のブロックから構成されます。
地図データに関する著作権は copyright ALPS Mapping Co. Ltd. |
上の図の範囲を切り出すと下のようなブロック単位で地図データが切り出されます。(画像は1/2に縮小)
パワーザウルス2でスクロールさせるとこの複数の地図ブロックを渡り歩く事になります。
大きな画像が640x480ドット、小さな画像で横長の物が640x240ドット、縦長が320x480ドットでブロック化されています。
地図データに関する著作権は copyright ALPS Mapping Co. Ltd. |
■地図データのプロパティ
プロアトラスからパワーザウルスに地図データを転送した場合、画像データの他に地図に関する情報データも転送されます。
まだ、パワーザウルス内部の地図データ(ZMAP1.BOX)まで解析し終わっていないのでこのデータがどのように格納されているかは不明ですが、位置情報部分がMOREソフトで読み出せるならGPSとの連携によるナビゲーションシステムができるのかもしれません。
[ZMAP] Version=1.0 AppliName=ProAtlas97 Title=今池・覚王山 Date=19980320 203434 LTPos=N:35.09.46.101,E:136.57.36.090 RBPos=N:35.09.32.863,E:136.57.46.845 RTPos=N:35.09.46.104,E:136.57.46.839 LBPos=N:35.09.32.859,E:136.57.36.096 Projection=GaussKruger ProjOption=E:137.00.00.000,0.9996 PixMapSize=320X480 MapSize=271X408(m) Scale=848 VScale=8497 Creator=株式会社アルプス社 |
地図データのプロパティ LTPosがLeft Top Position だと思われ"N:"が北緯、"E:"が東経を現しているようです。 このあたりの数値はGPSとの連動を意味しているようでこれがパワザウに転送されるということはGPSへの対応も狙っているのかもしれません。 "Projection=GaussKruger"は球体である地球を平面に投影するための地図図法の一つです。 "ProjOption"は基準位置からの偏差ではないかと考えています。 |
■ゴミデータが残る?
プロアトラスからパワーザウルスにデータを転送し、地図ビューアデータに変換したあとで「パソコデータ」のリストを見ると不要なファイルが残っていることがあります。
パソコンデータ上に残る不要データ "ZMAP0009.PNG"と"ZMAP0010.TXT"が不要データで、本来は"*.PNG"と"*.TXT"一対一で対応していなければならないはずですが、なぜか余ってしますことがあるようです。 不要データは結局パワーザウルスのメモリを圧迫することになるため、こまめな削除が必要になりますが、間違って他のデータを消すと支障があるため注意が必要です。 たとえば"ZINTPROV.DAT"はMOREソフトの「インターネット接続アシスト」のプロバイダ設定データなのでこれを消すと接続アシストの動作に影響が出るはずです。 と、書いていたらなぜか地図データの処理後に"ZINTPROV.DAT"が消えてしまった。 一通りデータをとったから良いか(^^; |