■押さえどころ
ザウルスとパソコン間でデータを交換するソフトです。 バックアップ、リストア機能があります。 ザウルスパワーリンク for Outlook97と併用することでザウルス内データのほとんどのものとパソコン上のデータとの間で交換できます。 |
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パワーコネクションの弱点を補うもので、複数の種類のファイルを同時に転送することができます。 | |
バックアップデータに異常があるとリストアできないためデータが失われる可能性があります。 これだけでザウルス上のデータ全てがPCとリンクできるわけではない点に注意が必要です。(パワーコネクションとの併用が必要です) スケジュールやアドレス帳などのデータをコンバートする汎用的なCSVコンバータがあればなお良し。 Windows98と相性が悪いので早急な対応が望まれます。 |
■ザウルスパワーコネクション
ザウルスとPC間でスケジュール、アドレス帳、アクションリスト以外のデータを相互に通信するソフトです。
常駐のザウルス−PC通信ソフトを利用することでザウルス側で通信を始めるとソフトが起動する「ホットリンク(ホットシンク)」機能があります。
リンクソフトとしては良くできている部類と思われますが、エクスプローラ的な画面をもちながらエクスプローラと違う動作をする場合もあり、慣れるまで混乱します。
ザウルスパワーリンク画面 このアイコンはザウルス内部のデータファイルを現しています。 各種アイコンにファイルをドラッグ&ドロップするとザウルスに転送することができます。(*.JPG,*.DOCなどの拡張子を判定して機能に対して適切なデータのみ転送します) |
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エクスプローラビューでの表示 右のリストに表示されているのがザウルス内部のファイルリストです。 エクスプローラと同じような操作方法でファイルを選択してパソコンにデータを転送することができます。 ただし、一見エクスプローラのように見えるので表示されたファイルをダブルクリックすると対応アプリケーションが起動しそうな気がしますが、実際には起動せず、ファイル転送画面が表示されます。(このあたりがユーザーの混乱を招くのです) |
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パワーコネクションは基本的に一度に一種類しかファイル転送できませんが、ザウルスボックスは複数の種類のファイルをまとめて転送することができます。 |
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■バックアップとリストアについて
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■パソコンデータとの互換状況
ザウルス側 | ザウルス側制限 | 方向性 |
パソコン側 | PC側制限 |
インクワープロ |
インクワープロ上のデータは清書後のプレーンテキストデータのに限られ、手書きしただけのインク文字状態のものは不可 | <-> | テキストファイル |
パワコネ上で表示できるデータ件数約1800件 |
レポート |
1800文字で1データになり、これを超える場合は複数のデータに分割されます。 | <-> | テキストファイル | パワコネ上で表示できるデータ件数約1800件 |
ワープロ |
ワープロ機能に無いRTFファイルの一部属性情報が反映しません。 画像も表示できません。 約15,000文字/データになります。 |
<-> | Word95,Word97,RTFファイル | パソコンにWord95/97がインストールされていないとそれぞれの形式のデータが転送できません。 |
フォトメモリ |
画像サイズ GIF 2048x2048ドット以下 JPEG 2000x2000ドット以下 |
<-> | JPEG,GIF形式 | 特になし |
ボイスメモ |
ファイルサイズ160KB以下 | <-> | WAVE形式(*.WAV) | 特になし |
表計算 |
最大32シート/1ブック 126KB以下/ファイル アドイン、マクロ不可 |
<-> | Excel95形式 | Excel95/97 |
インターネット ライブラリ |
256KB/1データ | <- | HTML,JPEG,GIF | サブディレクトリの転送不可 |
メール受信 |
?メール制限に準拠 | <- | Outlook97 | Exchangeにも対応 |
メール送信 |
特になし | -> | Outlook97 | Exchangeにも対応 |
メールアドレス |
アドレス帳に転送 | <- | Outlook97 | Exchangeにも対応 |
MOREソフト |
特になし | <- | *.ZAC,*.DAT | 特になし |
スライドショー |
JPEGに変換 | <- | PowerPoint97 *.ppm |
特になし |
■問題点
自動通信をする設定にしている場合バックグラウンドで通信を監視するソフトが動作しているのですが、何らかの問題でパワーコネクションを終了した場合(自動通信も解除)にもこの監視ソフトだけが動作し続け、次にパワーコネクションが起動したときにエラーとなる場合があります。
*. また、この監視ソフトが動作しているとPowerPIMMなどのザウルスと通信を行うソフトで通信が正常にできない場合があります。
■ザウルスパワーコネクションの課題
1.全データへの対応
パワーコネクションだけで各種のデータリンクをこなせるような改善が望まれます。
これはホットリンクを有効にするとパワーリンク for Outlook9などの通信が阻害されるためです。(パワコネがシリアルポートを占有します)
最低限Outlook97との通信部分(シンクロ含む)だけでもパワコネが対応すべきでは?
2.他のアプリケーションへの対応
パワーリンクが想定している機能(というよりザウルスが想定している機能かな?)はマイクロソフト社の製品を主にしているようです。(RTFで一太郎のデータにも対応しているというが...)
表計算の場合はロータスもあるし、その他各社の物を愛用している人も多いはず。
またスケジューラに関してはOutlookを所持していない場合も多いでしょう。
アドレス帳に至ってOutlook以外の物を利用していない人の方が多いのでは?
ユーザーの利便を考えるなら最低限CSV形式のインポート機能は搭載すべきでは?
欲を言えばデータ構造とホットリンクを含めた通信部分をOCX化して公開してくれればパワーユーザーがリンクソフトを作ると思うのですが(^^?
3.Windows NTとWindows 98への対応
NT対応はビジネスユーザーへの配慮、98はシャープのせいじゃないけど確実に問題となる状況なので早急な対応が必要でしょう。
■ちょっとだけundocumented
1.Windows NT4.0での動作
ザウルスパワーコネクションの動作環境はWindows 95に限定されています。
ザウルスパワーコネクションをWindows NT4.0にインストールした場合、一応正常に転送等をすることはできますが、時々パワーコネクションの起動時にエクスプローラの例外エラーを引き起こします。
この状態になると開いているエクスプローラやInternet Expolora 4.01も一緒に落ちます。
また、タスクトレイも初期化されてしまいます。
この問題はNT4.0ノーマルでは発生しないことからIE4.0xを導入してアクティブデスクトップ環境になったNT4.0の問題と考えられます。
同様の問題がWindows 98 Previwe Beta 3でも発生するため早急な対応が望まれます。
問題点はDDEに関する部分だと想定しているんですが、MSも勝手に変えるからな〜。
2.*.DOCファイル
MS-WORD形式のファイルは拡張子が"DOC"になります。
MS-WORDをインストールしていない状態でこの"DOC"ファイルをパワコネ経由で転送しようとすると"MS-WORDが見つかりません"となり"RTF形式で送信して下さい"となります。
"DOC"の場合は一旦MS-WORDの変換機能を利用して"RTF"形式にしているようです。