■果たして良い仕様なのか?
MIシリーズのアドレス帳はMI-310以降で大きく変わっています。
MI-610
ただし、MI-310以降の形式は従来のPIシリーズ系列と同じ仕様とも言えるので、どちらに慣れているかだけとなります。
ただし、MI-610まではスケジュール画面とアクションリスト(TODO)の行き来が画面上からできたのに対し、MI-310以降はメニューからの選択となり、この点を使いづらいとするユーザーも多々います。
どちらの場合もユーザーがもっとも要望していたのは1ヶ月カレンダーにおけるスケジュール内容の表示ですが、アイクルーズでは実現していたもののこちらパワザウ3でも実現できませんでした。
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MI-310以降のスケジュール この画面はコミュニケーションパルの例ですが、カラー版でも●印に色(午前が青、午後がオレンジ)が付くだけでスケジュールの内容はその日付けにカーソルを合わせてみないと確認できません。 カレンダーの下に3行分のスケジュール表示があるためある程度の内容把握ができます。 |
MI-610のスケジュール |
MI-610におけるスケジュール 青枠の中の数字はスケジュールの数を現しています。 この方式ではスケジュール内容を見るためには週間や1日を選択する必要があります。 |
アイクルーズのスケジュール |
アイクルーズにおけるカレンダ上の文字表示 アイクルーズはVGA画面のため、ザウルスユーザー長年の悲願であったカレンダにおけるスケジュール表示が可能となりました。 |
MI-610でアクションリストへ |
MI-610におけるアクションリストへのボタン アクションリスト(TODO)は期限日付きスケジュールとも言えるもので、人によっては多用します。 そのため、スケジュールとの行き来が盛んになるのですが、MI-310以降はダイレクトに移動できず、一旦メニューに戻ってからアクションリストの選択という操作が必要になります。 パワザウ3では「ツールメニュー」にアクションリストを登録することで移動の手間は減りましたが、メニューキーにタッチ/アイコン選択という2ステップはかかります。 |
時間入力バー |
時間入力バー 細かなポイントですが、スケジュールにおける時間入力バーが復活しています。 ここをなぞると開始/終了時間が30分単位で設定できるものです。 MI-610までは数値入力ボードと一緒に表示されていたのですが、カラーポケットからは数値入力ボードの後ろに隠された状態となり、使おうと思うと数値ボードを移動する必要があり、事実上使い物になりませんでした。 |
通信における対象項目 |
カードに対するデータの複製/移動が簡単に これまでの機種では本体/カード間のスケジュールデータの移動はカード複製時のみ可能で、それ以降は本体/カードで独立したスケジュールとなっていましたが、パワザウ3では本体とカード間でのデータのやりとりが簡単にできるようになりました。 移動できるデータ単位は基本的には光通信やケーブル通信の送信選択に現れる項目と同じです。 これによりある程度期間の過ぎたデータをカードに移動することができ、本体側メモリの負担が減ります。 ただし、検索時は本体/カードが区別されます。
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■改善されていないところ
以前からユーザーが指摘していた問題点のうち改善されていない物です。
12時間制設定時の問題点 |
直っていない問題点 これはPIシリーズ時代からの問題ですが、時刻を12時間制にしている場合、12:00というのは標準でAM12:00になります。 そのため、11:00開始、12:00終わりというようなスケジュールを入力しようとすると「時刻が違います」と表示され入力できません。 この時の画面では11:00AM〜12:00AMとなります。 これは「PM」ボタンを押すことで12:00PMに変更できるので回避可能なのですが、初心者が引っかかりやすくバグと勘違いする点でもあるので改善して欲しかったです。(開始時刻を見ればある程度判別できるし、必要ならメッセージボックスで確認できます) |
MI-610における6ヶ月カレンダー |
6ヶ月カレンダー復活ならず 長期のスケジュールを見渡すために6ヶ月カレンダーの復活を望む声も多かったのですが、パワザウ3でも見送りとなりました。 |
■標準機能に頼らずMOREソフトの利用でより便利に
標準機能のスケジュールはそれなりに作られていますが、ユーザーが作ったMOREソフトにはもっと便利な物があります。
ただし、パワザウ3に対応できているかどうかは現時点では不明のため、作者さんのHPなどで動作状況を確認してから利用するようにしましょう。
順路 <インクワープロの改善>