■MPEG-4を再生可能なムービープレーヤー機能

MI-E1の目玉機能の一つがムービープレーヤーです。

m-vr-play2.gif (25189 バイト)
ムービープレーヤー上で再生されているMPEG-4画像
注:画面をキャプチャするソフトの問題で画像が乱れています。

MP3再生機能に関してはMI-P10の発売と同時にCE-AP1が発売され「ザウルスで音楽」は実現していました。

E1では遂に「ザウルスでビデオ」を実現しました。

再生可能なムービーデータのフォーマットはMPEG-4となっています。

MPEG-4に関しては別ページで詳細な解説をしています。

MPEG-4実験室


■再生画像のクオリティ

MI-E1で再生可能な動画は160x120ドット、ノーマル画質で10フレーム/秒、240x176ドット、ノーマル画質で6フレーム/秒とされています。(ただし、この数値は2000/11/21に発表された時点のもの)

通常のTVは30フレーム/秒なのでかなり間引かれた画像のように見えますが、音を聞きながら画像を見るとそれほど気になりません。

動きの激しいスポーツやアニメなどを見る場合には気になるかもしれませんが、ニュースや語学番組を見るならこの程度で十分と思われます。

音質の面ではラジオの音質/モノラルとなっています。

音楽番組を録画したものを見るにはちょっと物足りないのですが、そこそこの音質なのでビデオクリップなどを見る際にも利用できるでしょう。


■録画時間

160x120ドットの場合、2時間の動画データが64MB程度に収まるとされています。

画像クオリティを上げ、フレームレート(フレーム/秒)を上げれば滑らかな画像再生も可能なのかもしれませんが、メモリ消費量は増大します。

かつてのビデオ戦争においてβの1時間に対しVHSの2時間という録画時間の差は映画1本分を1本のビデオカセットに収録できるということでVHSに軍配があがりました。(実際にはアダルトソフトの差とも言われている(^^;)

この逸話と同列に論ずることは出来ませんが、ビデオウオークマン(多分Sonyの登録商標(^^?)的な使い方をする上で滑らかさよりも2時間の録画時間の方が有利になる場合も多いでしょう。

ニュース番組1時間、語学1時間や映画やドラマ2時間といった使い方ができます。


■MPEG-4プレーヤー

MPEG4プレーヤーはE1の組み込み型ソフトとなっています。(当初MOREソフトで供給されるのかと思ったら違った)

E1のMPEG-4再生はハードウェアアシストを使わず純粋なソフト再生とのことなのでCPUの能力をフルに使います。

そのためムービープレーヤーを使った場合の連続稼働時間はフロントライトオフの状態で1時間40分、フロントライトを最大に明るくした場合は45分しか持ちません。

このあたりは将来的な改善の余地ありでしょう。

m-vr-icon.gif (4397 バイト) MOVIEプレーヤーのアイコン
m-vr-menu1.gif (9461 バイト) ムービープレーヤーのファイルリスト

再生可能なムービー一覧が表示されます。

m-vr-menu2.gif (9268 バイト) ムービーデータの格納ドライブ/フォルダリスト

これまでのザウルスは「本体」「カード」だけしか選択できなかったのですが、E1では新たにカード上の"DCMV"というフォルダも選択できるようになりました。

別売のMPEG-4レコーダでムービーデータを作成した場合は"DCMV"フォルダにデータを作成するようです。

またインターネットビューカムも"DCMV"フォルダにデータを作成するようです。

m-vr-play1.gif (23717 バイト) 再生中の様子

この画面でもキャプチャが上手く出来ていません(^^;

画像をよく見るとMPEG-4変換時に発生しているブロックノイズが見られます。

でも、動いている時には気にならないでしょう。

m-vr-play2.gif (25189 バイト) 字幕のクオリティ

字幕部分も十分に視認できる状態で再生されます。

映画もOK。

m-vr-menu-settings1.gif (8257 バイト) メニュー

操作メニューキーを押すと表示されます。

mv-property.gif (3047 バイト) 情報を見る

ビデオ画像に関する情報を見ることができます。

m-vr-menu-settings2.gif (8336 バイト) 設定メニュー

再生モードと早送り/巻き戻し設定ができます。

m-vr-menu-settings3.gif (3615 バイト) 再生モード設定

画面サイズ「標準」「拡大」「縮小」が選択できます。

また、再生を停止して、再度再生開始した場合にどの位置から再生するかを指定します。

hr1.jpg (5881 バイト)
画像提供 シャープ株式会社殿
リモコン CE-HR1

リモコンを使った再生コントロールができます。

m-vr-ffrev.gif (3850 バイト) 本体ファンクションキー.リモコン用設定

本体上のスクロールキーやリモコンキーの動作設定を行います。

リモコンキーのボタン割り当てもここで指定できます。


■MPEG-4レコーダー(CE-VR1) 希望小売価格35,000円(税別)

ビデオ画像をMPEG-4データに変換するビデオレコーダーです。

単体のMPEG-4レコーダーとしては世界初かも。

PCMCIA TYPE2スロットを持つため、ATAフラッシュメモリカード、コンパクトフラッシュ、SD/MMC、メモリスティック、スマートメディアといった現在流通しているメモリカード類が利用できます。

そのうちザウルスで利用可能なのはCFとSDだけです。

作成したMPEG-4データはASF形式となるため、Windows メディアプレーヤーで再生可能です。

スマートメディアに録画した場合はインターネットビューカムでも再生できるようです。

CE-VR1
画像提供 シャープ株式会社殿
CE-VR1

全面にビデオ入力端子を持ちます。

録画モードとして320x240/240x176/160x120ドット、それぞれにファイン/ノーマルの設定があります。

160x120ドットノーマル設定で2時間のデータが約64MBとなります。(この時10フレーム/秒)

チューナーは搭載されていないのでビデオ等のビデオ出力に接続する必要があります。

時間指定した予約録画機能あり。

★ビデオ連動録画機能

ビデオのビデオ出力にVR1を接続した場合は、ビデオの電源が入ると連動してVR1の録画開始ができるように設定できます。

この機能を利用するとビデオ側のタイマー設定を利用した録画ができます。

vcr-vr1-tv.jpg (20088 バイト) CE-VR1の使い方

入力側にビデオデッキやチューナー等を繋ぎ、出力側にTVを繋ぎます。

ビデオ信号はVR1をパススルーしてテレビ等に出力されます。

なお、CE-VR1には再生機能はありません。

vr1-2.jpg (20122 バイト) ★使えるメモリカード

VR1のスロットはPCMCIA TYPE2スロットなのでこのスロットに適合したアダプタを持つメモリカード類なら何でも使えます。

コンパクトフラッシュ、スマートメディア、メモリスティック、マイクロドライブ、SD、MMCカード類が利用できます。

PCMCIA TYPEサイズ2GBのハードディスクにも録画可能と思われます。(未確認)

vr1-3.jpg (10283 バイト) 側面には何もありません。

★予約録画数

CE-VR1単体で5番組、E1の予約機能で登録したもの(5番組)を加えると最大10番組まで指定できます。

vr1-4.jpg (26714 バイト) 裏面

ビデオ入力と出力があります。

CE-VR1には再生機能はありません。

よってビデオ出力はビデオ入力のスルー出力となります。

[ビデオデッキ]---[CE-VR1]---[テレビ]のような接続をします。

vr1-ceatec.jpg (18004 バイト) CEATECでの展示

外観的には11/21発表会と同じものです。

m-vr-recsettings.gif (5470 バイト) 録画予約

予約時間等をE1上で設定すると、その情報がメモリカードに登録されます。

そのメモリカードをCE-VR1に差し込むことで指定された予約時間に録画ができるようになります。

vr1-e1.jpg (19242 バイト)
画像提供 シャープ株式会社殿
サイズ的な比較

E1、リモコン、MPEG-4レコーダーのサイズ比較はこのようになります。

画像提供 シャープ株式会社殿としている画像はシャープ株式会社殿の正規許諾を受けた上で掲載しています。