@パソコンとザウルス間での通信について

パソコンとザウルスの間でデータ通信を行うにはクレードル/ケーブル通信と赤外線通信の2方式あります。

クレードル/ケーブルは専用クレードルやデータ通信ケーブルをパソコンのシリアルポートに接続してザウルスとの間を有線接続するものです。 通信速度上限は115,200bpsとなります。

赤外線通信はIrDA赤外線通信インタフェースを利用した通信方法です。 ノートPCの多くは赤外線通信インタフェースを内蔵しています。 デスクトップパソコンの場合はCE-IR5などの赤外線通信インタフェースを利用することで通信が可能になります。 

ケーブル通信と赤外線通信のどちらが優れているかは一概に言えませんが、新規に購入する場合はクレードルをお勧めします。

赤外線通信の場合は若干通信エラーが出やすい傾向があります。 ケーブルであれば通信エラーは皆無です。

アイゲッティの場合は専用クレードルを購入しないとデータ交換用ソフトが入手できないのでクレードルが第一の選択肢となります。

ただし、ザウルス用データ交換ソフトは市販品が幾つかあるためそれらを利用する場合にはクレードルは必要ありません。


■クレードル(パソコンとのデータ通信用)

アイゲッティのクレードルにはザウルスパワーコネクションVer2.0とザウルスパワーリンク for MS-Access97を収録したCD-ROMが付属しています。

ザウルスパワーコネクションは大きく分けて2本のソフトから構成されています。

●ザウルスパワーコネクション

1.HARMONY 98

Outlook97/98/2000とザウルスのアドレス帳/スケジュール/期間スケジュール/アクションリストとの間でデータ交換します。

「シンクロナイズ」機能によりザウルスとOutlook側のデータの状態を同じにするこごあできます。

2.ザウルスパワーコネクション本体

ザウルスとパソコンとの間でJPEGやGIF画像/表計算/ワープロ/レポートのデータを相互に交換することができます。

ザウルスボックスという機能もあり、パソコンからザウルスへ転送したいデータをドラッグ&ドロップしておき一括転送することができます。

●ザウルスパワーリンク for MS-Access97

ザウルス上のパーソナルデータベースとMS-Access97との間でのデータ交換をするソフトです。


注:ザウルスパワーコネクションVer2.0は別売されていないません。 ザウルスパワーリンク for Outlook 97はシャープスペースタウンから無料でダウンロード可能です。


・付属ソフトのWindows 2000への対応

クレードルに付属のザウルスパワーコネクションはWindows 2000でも利用可能です。

Outlook 2000との間でも問題なくシンクロできます。

注:ザウルスパワーリンク for MS-Access97はMS-Access 2000では利用できません。

クレードル
クレードル CE−ST2
標準価格  8,000円(税別)

パソコン連携ソフト「ザウルスパワーコネクションVer.2.0」 (Windows(R)98/95対応CD−ROM)付属

詳細画像

931103AV.JPG (19953 バイト) クレードル本体

シンプルな構成です。

インタフェース的にはCE-170TSと同等のものが登載されているようで、対パソコンケーブルはD-SUB 9ピンになっています、

931103AW.JPG (17233 バイト) スタートボタン

これを押すとシンクロ開始します。

931103AS.JPG (25627 バイト) アイゲッティをセットした状態

クレードルにACアダプタ(EA-59:別売)を接続することができ、この状態にするとACアダプタで動作する状態にできます。


■パソコン接続ケーブル(パソコンとのデータ通信用)

パソコンとアイゲッティを接続する通信ケーブルです。 通信速度上限は115,200bpsです。

CE−170TS
CE-170TS
画像:(c)SHARP
標準価格  5,000円(税別)

注:このケーブルだけあってもリンクソフトが無いとアイゲッティとは通信できません。 購入するならクレードルをお勧めします。


■赤外線通信インタフェース

パソコン用の光通信インタフェースです。 IrDA1.0(115,200bps)対応です。 ザウルス用としてだけでなくノートPCとの光通信にも利用可能です。

CE−IR5
CE-IR5
画像:(c)SHARP
標準価格  13,000円(税別)

注:このインタフェースだけあってもリンクソフトが無いとアイゲッティとは通信できません。 購入するならクレードルをお勧めします。


■ザウルスとパソコン間の通信における問題点

ザウルスがPalm系PDAやWindows CE系に負けている一番の問題点がパソコンとの間のデータ交換です。

PalmやCEは対パソコンとのデータ交換機能が優れているため1度の通信処理でユーザーが必要としているデータ交換が完了します。

一方のザウルスはアドレス帳やスケジュールといったPIMデータ用ソフト、画像や表計算/ワープロデータ用のソフト、パーソナルデータベース用のソフトと3本のソフトを使い分ける必要があります。

この使い分けが非常に面倒で、他の機種のザウルスユーザーからも不満続出です。

ユーザーが求めているのはPIMからマルチメディアデータまでを一つのソフトでシンクロ完了できることが第一でしょう。

また、ザウルスとパソコン上のデータが常に同一であること、ふりがながちゃんと扱えること、絵文字などのザウルス固有文字が表示できることなども条件となります。

パワーコネクションにはパワーリンク for Outlook 97/98が付属しているのですが、これでシンクロするとふりがなや固有文字に影響が出てザウルスの使い勝手を落とします。

別売のソフトとしてシャープ製のPowerPIMMもありますが、これははあくまで独立したPIMソフトであるため、ザウルスとは異なった項目名を持つなどザウルス専用とはなり得ません。

ザウルスの将来を考えるなら「シンクロ」という意味を良く考えて1発で完全にできるソフトが必要でしょう。


■参考:市販のザウルス用通信ソフト

・クロストーク:ザウルマン's Office2001

・DIS:オフィスデ for ザウルス2000/2000Light

・新潟キャノテック:DATA IMPRESSION 3.5 (こちらは最近アップデートされていません)

・アテックス:EZ LINK各種 (Lotus Organizer 2000/2.1/97やMS Schedule+等とのリンク)


■コンパクトフラッシュサイズモデム

931103AL.JPG (22487 バイト) コンパクトフラッシュサイズモデム TDK DF56CF

アイゲッティは「モデム非内蔵」となっています。

その代わりコンパクトフラッシュサイズのモデムを利用できるようになっているので一般電話回線の利用も可能です。

DF56CFは希望小売価格が21,800円なので実売で17,000円ぐらいです。

V90,K56flex対応(送信33,600bps、受信56,000bps最大)、FAX送信最大14,400bps(ただしアイゲッティにFAX送受信機能は無い(^^;)

931103AJ.JPG (20884 バイト) カードはアイゲッティの右側に差します
931103AI.JPG (19684 バイト) 電話線との接続

このような感じでケーブルの取り回しが行われます。

ケーブル接続ユニット(アイゲッティの上の黒いヤツ)がちょっとでかくて邪魔(^^;

931103AK.JPG (21000 バイト) 裏側の様子

カードイジェクタは無いので、ぐいっと引っこ抜く感じで外します。

931103AU.JPG (22268 バイト) この箱が目標

お店で買うときにこの箱を探しましょう(^^;

こういう画像を撮ってくるのも「ざうまが」だけだな。

アイゲッティの標準価格が38,000円と安いのでこれぐらいは我慢の範囲かなと思う一方で、それだったらオプションポート16経由で一般モデム使えるようにして見ろ > シャープさん と言ってもバチは当たらないでしょう。

赤外線公衆電話にも対応していないのも謎で、これがあればモバイル通信愛好派もちょっとは納得できたでしょうに。(ただ、赤目公衆は東京でしか見たことないけど)

アイゲッティはICカード公衆電話の赤外線ポート/ISDN赤外線公衆電話にも対応しています。(ただしアクセスポイントは各プロバイダのISDNアクセスポイントのみ対応。<これはザウルス側の制限ではなくICカード/ISDN赤外線公衆電話側の制限です)

通常は携帯電話を利用して通信していてもMOREソフトなどの大きなサイズのファイルをダウンロードする場合にはICカード公衆電話を利用するというのも通話料金節約の手段です。


■携帯電話インタフェース他

アイゲッティはデジタル携帯電話とPHS用インタフェースが内蔵されており、対応ケーブルさえ購入すれば即通信できます。

このあたりはカラーポケットの伝統を受け継いでいます。


デジタル携帯電話用ケーブル

デジタル携帯電話ケーブルを使うと9600bpsの通信が可能です。 現在の一般的なモデムの通信速度は36,600〜45,000bps程度なので1/4程度の速度です。 この速度でメール送受信程度なら通話時間は気にならないと思いますが、Webを見る場合には時間がかかりすぎて通話料が跳ね上がります。

なお、9600bpsとしていますが、実際にはv42.bisによる圧縮がかかるため15,000bps程度の実効通信速度となっています。

->対応携帯電話リスト(SST上の情報)

CE−DT1
CE-DT1
画像:(c)SHARP
携帯電話用ケーブル 標準価格 4,500円(税別)
CE−P1DT
CE-P1DT
携帯電話用ケーブルを収納できるケースです。

アイゲッティに装着して利用することができます。

標準価格 5,000円(税別)

注:アイゲッティはハードウェアの制約でcdmaOne対応ができません。 MI-C1用として売られているケーブルなどを入手しても通信できないので注意が必要です。


PHS用ケーブル

PHSケーブルには2種類あります。 選択を間違えないようにして下さい。

->対応PHSリスト(SST上の情報)

CE−PT1
CE-PT1
画像:(c)SHARP
NTTドコモ/アステル用

NTTドコモのPHSを使う場合32Kbpsのみ対応となります。 64Kbpsには対応できていないので注意が必要です。

標準価格 4,500円(税別)
CE−PT2
CE-PT2

画像:(c)SHARP
DDIポケット専用・PIAFSのみ

H"端末でも利用可能です。

ただし、対応しているのはPIAFS(32K)だけで、64K通信やα-DATA通信には対応していません。 

このあたりに若干の引っかかりを感じるユーザーもいるはずですが、PIAFSが使えるだけでも良しでしょう。

標準価格 4,500円(税別)

ドッチーモケーブル

NTTドコモの携帯電話/PHS両用電話ドッチーモに対応したケーブルです。 携帯側9600bps/PHS側はPIAFS 32K対応です。

CE−DL1 ドッチーモ用

PHS側は32Kbpsにのみ対応しています。

シャープ公認のドッチーモはシャープ製SH811のみです。 P811/N811には対応していません。

標準価格 4,500円(税別)

詳細画像

931103BK.JPG (28143 バイト) デジタル携帯電話用ケーブル CE-P1DT

これはアイゲッティ専用で、ケーブル収納ケースがアイゲッティ本体と合体できます。

931103BN.JPG (21041 バイト) 裏から見た様子

このようにカバーの中にケーブルが収納できて持ち運びし易くなっています。

931103BL.JPG (20406 バイト) 分離した状態

このようにオプションポート16と接続されます。

上下の金具でアイゲッティとドッキングすることができます。

こういった工夫はGOODですね。

でも、実際に使った人の意見を聞くと「邪魔」とのことなのでケーブルだけのタイプのほうが良いかもしれません。


■ACアダプタ

ACアダプター
EA−59
標準価格 5,000円(税別)

■推奨ニッケル水素充電池

松下電器産業(株)製/日立マクセル(株)製/東芝電池(株)製/三洋電機(株)製
なんでSONY製が無いんだ〜(^^?

電池容量に差があるのでできるだけ大きい物を調達しましょう。

ちなみに、ニッケルカドミウム充電池も使えますが、値段は水素とあまり変わらないので水素がお勧め。


■その他オプション類

ソフトケース
OZ165SBK
 
標準価格2,000円 (税別)
液晶保護シート
OZ219S5
 
標準価格1,000円 (税別)
手書き入力タッチペン
OZ2220P2 (ペン先軟硬各1)
標準価格1,100円 (税別)
OZ2221P1 (ペン先軟1) 標準価格 600円 (税別)

・ケース類

エクストリームリミット ボディースーツという名称でアイゲッティ用カバーを販売しています。

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