■薄く軽くなったMI-P1

MI-P1は薄く軽いのが特徴です。

解剖してみて分かったのは薄くするための工夫です。

従来機種が筐体によって強度を確保し内部基板を支えていたのに対し、新型では中間フレームとも言えるパーツで液晶部と基板部を固定して強度を確保しています。

この仕様のため液晶と基板部を分離するのが非常に面倒で、今回最も時間のかかった部分です。


画像をクリックすると拡大画像が表示されます。

筐体解放 筐体を展開した状態

大きく上部、サブフレーム(液晶と基板が載る)、下部筐体に別れます。

液晶 ロックパーツ

液晶部と基板が載るサブフレームを固定するパーツ(液晶の上にある黒いパーツ)

サブフレーム サブフレームに固定された基板

サブフレームから外すのに失敗(^^;

液晶部 サブフレームに固定された液晶

タッチパネルは単純に重ねられて両面テープ固定

基板解説 サブフレームに固定された基板

左側がCFスロット

液晶とタッチパネル 液晶パネルとタッチパネル

簡単に分離できます。

scroll-b-unit.jpg (19735 バイト) スクロールボタンの位置関係

このように重なっています。

scroll-b-parts.jpg (19211 バイト) スクロールボタンパーツ

クリアパーツと基部は簡単に取り外せます。

scroll-b-set.jpg (16151 バイト) メイン基板にセットされたスクロールボタン

このようにセットされています。

scroll-b-main.jpg (23320 バイト) スクロールボタン基板

スクロールボタン基板は本体基板とは独立したパーツになっています。

scroll-b-kiban1.jpg (13345 バイト) スクロールボタン基板上面

この上にスクロールボタンパーツが重なります。

浮くロールボタン スクロールボタン部

下の部品がスクロールボタンです。

scroll-b-kiban2.jpg (23319 バイト) スクロールボタン基板裏面

ACアダプタコネクタ、オプションポート16、赤外線通信インタフェース、オプションポート16コネクタなどが付きます。


■疑惑のスクロール接点

MI-P1/EX1/C1/P10とザウルスはスクロールボタンが標準装備されているのですが、どうも接点に錆のようなものが発生して接触不良に陥ることが多いようです。

その原因を探るべく接点を解剖してみました。

一見密閉構造になっているようですが、隙間がありそこから汗等の水分が入って錆びるのでしょう。

key-p.jpg (7700 バイト) シールに貼り付けられた丸い金属パッドが接点に触れることでキーが押されたことを検出する構造となっているようです。
key-p2.jpg (1235 バイト) 金属パッド
scroll-key.jpg (40075 バイト) ざうまがで紹介した疑惑のスクロール接点

■ざうまがPで取り上げた「疑惑のスクロールボタン」

■ ざうまがP 2000/08/16 通巻008 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 7号で取り上げたスクロールボタンについて再度解剖してみたところ接点構造がわかりました。(解剖情報提供:読者の日高さん)

 添付の図を参照していただくと分かる通りスイッチ部は基板側の接点パターンとシールに張られた接触用金属片(丸形)で構成されています。

 金属片はドーム型形状(∩)となっておりスクロールボタンにより押し込まれることで接点パターンをショートさせます。

 この時金属片側が錆びているとショートしなくなるためスクロールボタンを押しても反応しなくなります。

 画像では赤い錆状のものが見えますが、これだけでなく接点全体が白い被覆に覆われたような錆を生じることがあり、どちらかといえばこちらが深刻な接触
 不良に繋がるようです。

 接触不良を改善させるためには接点を磨く方法がありますが、金属片を覆うシールを剥がす必要があります。

 剥がすのは簡単なのですが、再度貼り直す際にずれが生じやすくゴミなどの混入も考えられるため保証期間が完全に切れてメーカー修理が有償になる場合に限り自己責任でチャレンジかな(^^;

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◆続々と問題になる可能性大

 最近問題になったのはMI-P1/P2ですが、他の機種でもスクロールボタンのスイッチは同様の構造を採っているため時間の経過とともに問題発生の可能性が高まります。

 1年程度経過すると問題発生が見られるためMI-C1 も冬場を迎える頃には異常続発となったりして(^^?

 この夏場、ザウルスを胸ポケットなどに入れて汗に蒸されて接点の錆が進行しているかも。

 秋になったら動かないよ〜 てなことになるのかな〜。

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■P版編集後記

 盆休み中はもうちょっとPを出そうかと思ったけど結局2号分しか出せなかったな〜(^^; Webの方はPIシリーズ向けに公開していたザウルス−パソコン
 間用リンクソフトZauBASE の復活など手が入ってます。 無料プロバイダがザウルスで使えるのかの研究も進めていたのでざうまが本紙をお楽しみに。

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        発行元:メールマガジンざうまが編集部 (責任者:まると)
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■CPU他LSI

sh3-7708s.jpg (18809 バイト) CPU

日立SH3 7708S(低消費電力版)

32bit RISC CPU

gm71v18163.jpg (14213 バイト) LGS(韓国のメモリメーカー)

16Mbit(2MB)動作用メモリ

lh28f320s.jpg (14094 バイト) 記憶用フラッシュメモリ

32Mibt(4MB)

lhmdirtg.jpg (13449 バイト) アプリケーション用ROM

実はよく分かっていない(^^;

lr38562.jpg (16918 バイト) ファームウェアROM

これもよく分かっていない(^^;

sc78200.jpg (27170 バイト) シャープ製

LCD/IOコントローラ