■携帯キーボードCE-KB1
PIシリーズの頃からザウルスユーザーの悲願であった外部キーボードとして初代パワーザウルスと同時に発売されたのがCE-KB1です。
電池を消耗しないように低消費電力キーコントローラLSIを使ったりできる限り広いキーピッチにするなど使いやすさを前面に押し出した仕様となっています。
しかし、実際に使ってみると文字入力がしにくく使わないオプションの筆頭にあげられるようになりました。
・使いにくい点
全ての操作がキーボードから行えるわけではなく、画面のタッチと併用する場面が結構あります。(キーボードから記号モードにするとキーボードから元の入力に復帰できないため画面タッチする必要がるなど)
インクワープロなどの入力時に縦方向のカーソルキーが有効とならず横カーソルで移動するか画面にタッチする必要があります。
このキーボードを使っているとザウルス側アプリケーション(Zaurus OSそのもの)がキーボード利用を前提としておらず操作面に矛盾が出ていることがわかります。
CE-KB1全景 キーピッチ17mmと入力のし易さをウリにしたものの、入力していると肩こりします。 一見するとザウルスの入力キーボードと同じキーがあり、並列に使えそうな気がしますが、微妙に対応していない部分があり画面タッチと併用する必要があるために使い勝手が悪くなっています。 |
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キーボードとパワザウ2対比 奥行きはほぼ一緒で、幅はキーボードが+20mmです。 携帯性は悪くありません。 |
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キーボード裏側(基板) もともとキーボードはシンプルな構成ですが、CE-KB1で目立つのはコントローラLSIとクロック、キーボードケーブル用コネクタぐらいです。 |
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キーボードコントローラLSI これ一つでキーボードマトリックス処理とザウルスとの間の通信処理を行っています。 |
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キーボードの裏側 電卓と同じようにキートップの裏側に導電性ゴム接点があり、キーボード基板上の接点回路をショートさせる仕組みになっています。 |
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キートップ ゴム板の上にプラスチックのキートップが成形されています。 |
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キートップの裏側 導電性ゴム接点が一体成形されています。 |
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キー接点回路 ここをゴム接点でショートさせることでキーが押された状態を作り出します。 |
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キーマトリックスとコントローラ 一般的にキーボードは行と列で管理されます。 キーボードの"A"を叩くと2行3列目(あくまでも例ですが)の接点が閉じます。 その状態をコントローラで検出し"A"に該当する文字コードを生成してザウルスに送信します。 |
■大型キーボードへの挑戦
まるとの仕事の一環として展示会等の記録を取るというものがあります。
各地で開催される展示会にパワザウを持って出かけて展示品を撮影し、その解説をインクワープロ等で入力するのですが、CE-KB1では限界を感じていました。(それでも手書きするよりはマシなのですが(^^; )
大型キーボードの実現をめざしてあれこれとチャレンジしています。
試作キーボード ノートPC用キーボードのケーブルから出る信号をCE-KB1のコントローラに入力しています。 とりあえずキーを押すと何か文字が入力できるという状況です。 本番ではDOS/V機用のミニキーボードを利用する予定です。 |
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ノートPC用ジャンクキーボード ASCII配列のキーボードですが、キーピッチ、ストローク等不満の無い仕上がりとなっています。 ただし、このキーボードは特殊なキーマトリックスになっており、相当改造しないとCE-KB1に接続できません。 |
■uncodumented キーボード
私が解析したわけではありませんが、CE-KB1とザウルス間の通信を解析された方がお見えです。
これを元にしてPICなどのワンチップCPUでコンバータを作って一般的なDOS/V用キーボードを接続できるようなアダプタを作って下さい。(作ったら教えてね(^^; )