■謎だったザウルスMI-TR1
MI-TR1は今でこそ「モバイルトレーディングザウルス」ということが判明していますが、JATE(通信機器認定機関)の認定リストに型番が上がった時は新型のザウルスかと噂になりました。
その後モバイル系雑誌などにDLJディレクト証券がザウルスを証券取引用端末として無料で提供するという記事などが載るようになり、TR1という型番から「トレーディング」であると認識されるようになりました。
MI-TR1が提供され始めたのは2000年4月初旬頃からだと思われます。
■MI-EX1との違い
項目 |
MI-TR1 | MI-EX1 |
デザイン | 紺色のボディー、フラットな画面枠 | 銀色のボディー、サイバーチックな画面枠 |
搭載メモリ量 | 記憶用フラッシュメモリ8MB | 同16MB |
デジカメコネクタ | 無し | あり |
搭載ソフト | 証券取引用と言われるソフト類(ブラウザ上で取引を行うため特に専用ソフトは必要無いと思われます) EX1搭載ソフトはほぼ同じ物が搭載されています。 |
EX1標準ソフト |
付属品 | 証券取引用各種書類 | クレードル、リンクソフト |
■外観など
外観 スロットにNTTドコモのモバイルカードP-inが刺さっています。 |
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価格 3年契約で月額利用料は3200円です。 |
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DLJディレクト証券のWeb VGA画面ならではの情報量です。 |
■正しいアイクルーズの使い方
MI-EX1本家アイクルーズは「ザウルスの最高峰」とされながら、ユーザーから見ると史上最悪のザウルスとしてそっぽを向かれています。
ユーザーが思うザウルスとして最低限の機能を搭載していなかったことや、常時使うPDAとしては派手すぎるデザイン、バグの多発などもあり購入した人も呆れていたものです。
一方のMI-TR1は「証券取引専用」が大前提で、そのおまけに「ザウルスの機能」が付いているものとして登場しています。
また、デザインも奇をてらわず大人いもので、人前で使っても違和感は無いでしょう。
証券取引時の株価表やチャートなどを見るときにはVGA画面は適度なサイズであり、細かいところまでよく見えます。
証券端末として専用化されたアイクルーズは良い出来と言えます。
ただし、MI-EX1は標準小売価格160,000円、MI-TR1は月額利用料3200円+証券取引に必要な情報料(金額は組み合わせで異なる)が3年分(契約期間)必要となるためトータルで考えると定価でMI-EX1を購入した場合と変わらない点に注意が必要です。