■みどころ

ビジネスザウルス全体としての解説は「ビジネスザウルスパーフェクトガイド」をご覧下さい。

今回の目玉は「フロントライト付きHR液晶」の実稼働状態のデモです。
 明るい環境下での見え方、暗い状態でフロントライトのオン・オフによる見え方の違いを体験できました。

なお、現段階のフロントライトシステムはまだ「参考展示」レベルであり今後の改良により更に見やすい画面にするとのことです。


busi_fl.jpg (6507 バイト)
やや明るい状態での見え方(フロントライト・オフ)

■HR液晶搭載のビジネスザウルス

「反射型」の名称通りHR液晶は外部からの入射光を反射して表示に必要な光量を確保しています。

そのため入射光が多ければ多いほど(限度はありますが)表示が見やすくなります。

この特性から屋外の日光の下ではHR液晶は鮮明に表示されます。(逆にバックライト液晶はこの条件下ではほとんど見えません)

やや明るい環境(蛍光灯/事務所内と同様)ではバックライト型のほうが見えやすく感じます。(これには日光の平行光線と蛍光灯の散乱光線の違いも影響しているようです)

暗いところでは全く見えないHR液晶の欠点を補うのがフロントライトシステムです。

busi_fl_off.jpg (6832 バイト) busi_fl_on.jpg (6244 バイト)
暗い状態でフロントライト・オフ 暗い状態でフロントライト・オン
フロントライトを点灯した状態ではバックライトに比べて「淡い色彩」という表現になるかな?

■フロントライトのメリット

フロントライトとバックライトの違いはバックライトを消すと何も見えなくなるのに対し、フロントライトは消しても周りが明るければ画面が見えます。 

そのため、必要時以外はフロントライトを切っておくことで低消費電力を実現し、バックライト液晶搭載機に比べた長時間稼働を実現します。

■フロントライトのデメリット

フロントライトの搭載により暗いところでの見え具合が格段に良くなりますが、デメリットとしてフロントライトシステムの組み込みにより本来薄型・軽量のHR液晶がバックライト液晶と変わらないサイズ(特に厚み)になってしまうという点が挙げられます。

また、点灯状態の消費電力はバックライトと変わりません。

■次世代パワザウへの搭載は?

4月に開催された展示会でHR液晶を搭載したビジネスザウルスを見たときはフロントライトシステムはまだ無く、暗いところでの見え方に問題を感じたため、個人向けとされるパワーザウルスへの搭載は意味がないと考えましたが、フロントライト付きHR液晶であれば日常の使用で困ることはなさそうです。

まだバックライト型液晶に比べると画像の鮮明度が落ちますが、各種機能の表示/入力などには問題ないと判断しました。

フロントライトシステムがもう少し改善され画面の見やすさが向上すればパワーザウルスへの搭載が確実視されます。(もしかしたらフロントライトモデルが近日発売か?)


■さらに改善できるなら

現状のパワーザウルスのバックライト制御でも実現できるのですが、画面を表示していなくても問題無いシーン、例えばメール送受信中やオートサーフィン中は極限までバックライト(フロントライト)を減光してしまうようなパワーマネジメントシステムなどの工夫でより長時間運用できるような次世代パワーザウルスの登場が待たれます。(でも、こういうライト点滅制御は蛍光管寿命に影響するのかな?)


■参考(コペルニクスHR液晶搭載機)

cope_fl_onoff.jpg (11387 バイト) 同じ環境下での見え方の違い

左側が通常のHR液晶、右がフロントライト付きHR液晶でフロントライトをオンにした状態です。

こうして見るとHR液晶だけではちょっと暗くても見えにくく感じるのですが、フロントライトがあれば十分実用的な見え方になります。