■小技で勝負
PC系もデスクトップはCPUの差別化が唯一の争点になっており、どこのメーカーもそれほど変わらない状況ですが、ノートPCは様々なギミックを搭載してきています。
特に面白かったのがパナソニック Let's Note commに搭載されたコミュニケーションコネクタです。
現在CCDカメラとデジタル携帯電話用のユニットが発売予定とされていますが、そのどちらもこれまでになかった機能を持っています。
◆デジカメ
一時期流行りそうで流行らなかったデジカメ内蔵PCですが、SONYのVAIO C1のように組み込み型のもの、メビウスのようにパワーザウルスのデジカメを利用できるようなドライバを用意したりとブームになりつつあります。
これはNetMeetingがWindows 98に標準搭載されたという点が大きいと思われます。
NetMeetingでデジカメが使えると簡易TV電話としての利用ができるためです。
Let's Note/C33(comm) Let's Noteというとトラックボールというイメージがあるのですが、たっちバッド搭載でデザイン的にもかなりイケてる仕上がりです。 |
|
デジカメユニット 35万画素、VGAサイズ、軸方向270度回転、左右首振り15度可能。 軸方向は当然として、左右の首振りは実際の利用時に役にたちます。 もし左右首振りが無いとネットミーティング時などに自分の顔を映そうと思うと顔を動かす必要があるのですが、首振りを使うと通常の利用ポジションで顔を映すことができます。
|
|
デジカメの首振り デジカメユニットの右側面にある出っ張りが左右の首振り用レバーです。 |
◆デジタル携帯電話アダプタ
NTTパーソナルには321Sや341Sというデータ通信カード一体型端末があり、DDIにはデータ通信カード+送受信機能のカード型端末がありましたが、デジタル携帯というとNTTドコモのムーバFぐらいしかありませんでした。
ムーバFのデザインやデータ通信カードとの一体化方法などはスマートとは言い難く、使っているユーザーは少ないようです。
Let's Note commのデジカメアダプタは使えるデジタル携帯電話のサイズ(特に幅方向)に制限はありますが、メーカーを選ばない仕様となっています。
ただし、もし別途購入する場合のアダプタ価格が33,000円と高価なのが難点でしょう。(CF-C33J8Kには標準添付)
デジタル携帯電話を接続した状態 スリムタイプの端末ならほとんどのものが利用可能です。(デジタルムーバ系) この状態でデータ通信の他、Let'sNote内蔵のマイクとスピーカーを使ったハンズフリー電話ができます。 |
|
アダプタの様子 下部のコネクタがデータ通信コネクタです。 丈夫のホルダ部が左右に広がり端末を支えます。 |
|
アダプタを閉じた様子 ホルダ部を縮めて折り畳むとこのような状態になります。 |
|
蓋を閉めた状態 Let's Noteの蓋を閉めるとこのように全くアダプタを意識させない状態になります。 |
◆購入時の注意点
Let's Note commはデジカメタイプのCF-C33J8C、携帯タイプのCF-C33J8Kの2種類が発売予定です。
デジカメユニットは単体発売の予定がないため、デジカメと携帯を両方使いたい人はデジカメタイプのCF-C33J8Cを購入してオプションのCF-VEFC33J(携帯電話アダプタ)を購入する必要があります。
■カシオ FIVA
Windows CE機を発売しているカシオからWindows 98マシンが発売されました。
同社にとっては久しぶりの普通のパソコン(^^; なのでかなり力を入れた展示でしたが、衝動的に欲しくなる程のものではありません。
CASIO FIVA サイズ的にはB5とリブレットの中間ぐらいです。 特色は画面部分の右下にあるタッチパッドの部分で右手の親指でトラッキングを行い左手の指でキーボード左上のボタンをそうさするという仕様になっています。 実際に操作すると使い勝手の悪さを感じます。 |
|
蓋を閉じた状態 デザイン的にも「欲しい〜!」と思わせるような部分がありません。 |
■ノートPCはより明るく、高解像度に
液晶メーカー各社からノートPC向けに低温ポリシリコンプロセスで製造した高解像度液晶が提供されつつあります。
従来のプロセスでは1画素あたりのサイズが大きかったためB5サイズなら800x640ドット程度が上限でしたが、ポリシリコンなら1024x768クラスも搭載かのうです。(ただし文字が小さすぎるなどの弊害はありますが(^^;)