■PIシリーズのバグ傾向と対策

 PIシリーズの頃はユーザー間の情報交換手段が限られていたため潜在的なバグは散見されるものの個別対応で終わっていたような気がします。

 また、PIシリーズは歴史も長く基本的な機能機能部分のバグはほとんど出ていないはずです。

 私の場合もPI5000のザウルスネット通信記録の画面でMYオリジナルメニューを削除するとハングアップするというバグを発見しましたが、個別ケースとして対応してもらった覚えがあります。(当時の「液晶ペンコムホットライン」の担当者はきちんとした対応をしてくれて代替機を送付してくれた上で問題となったPI5000を回収、チェック/ファーム改訂してくれました。(小田さんだったかな?))

 PI8000のワイド画面になったことによると思われるデータ破壊バグは論外ですが、それ以外は極端な「バグ」は出ていないと認識しているのですが...だよね>PIユーザーの皆さん。


■バグの歴史

 発売順序ではなく型番の順序にしています。

PI5000

 全員に影響するようなメジャーなバグはなかったと思うのですが、私も経験したザウルスネット周りの未公表バグがあったのではないかと推測しています。

 バグではないのですが、アドイン開発キットCE-KT1を使ってアドインを作った場合利用可能な機械語ルーチンのパラメータ範囲によっては暴走してユーザーデータ領域を破壊するという問題に気づきCE-KT1のユーザーサポートにメールしましたが、曖昧な回答しか得られなかった経験があります。


PI6000

 バグに類するものではありませんが、筐体設計か液晶のコネクタあたりの製造上の問題で使っているうちに液晶に線が入る、薄くなるといった問題が発生します。

 シャープは公表していませんが、この問題はfj.sys.zaurusやFZAURUS/FPDAJ(FENOET)でも問題となっており潜在的な対象ユーザーはかなり多いと予想されます。


PI6500

 この機種は内蔵アドインソフトが売り物だったはずですが、発売直前にアドインソフトに問題があることが発覚し急遽対応がなされたとのこと。

 多分ユーザー側では確認できなかったはず。


PI7000

 発売直後にNIFTY SREVEのFISDNにアクセスするとハングアップするという問題が発覚。

 この頃はFZAURUS/FENOTEで情報交換が進んだため原因が"~"(チルダ)の連続にあることがすぐに判明し、無償修理対応となりました。


PI8000

 発売して1週間もしないうちにレポートに入力したデータが破壊されてしまうという問題が発覚しました。

 こちらもFPDAJ(FENOTE)で最初に症例が報告されました。

 この問題はシャープも早くから認識していたようで(発売前にわかっていたフシがあります)異例の早さで対策が公開されました。

 PI8000からアドインによるファームウェアアップデート(パッチ)が可能となりザウルスプラザやFZAURUSで対応アドインが入手できるようになっています。

 丁度この問題が発生したとき私のPI8000はタッチパネル破損で修理中だったため症例の確認が十分にできていません。(残念(^^; )

 バグではありませんが、NIFTY SERVEのROAD 4接続先が電話番号はそのままでROAD 7に切り替えが進む中で、PI8000に搭載されている接続手順がROAD 7に対応していないため接続できないという問題が生じています。

 私の利用しているPHSデータ通信のPIAFS<CE-PA1>に対応済みのPI8000では対応しているので、その気になれば改修可能な問題だと思うのですが、されないだろうな(^^;

 こちらもバグでは無いのですが、PI8000及びPI8000をベースにしたモバイルZにおいて蓋の付け根部分の筐体にヒビが入る、折れるという問題が散見されます。

 私のPI8000も折れており、その部分の構造を見るとヒンジの軸の細さと筐体プラスチック肉厚に問題があるようです。