■ファイル比較プログラム

MS-DOSには昔からFCというプログラムがあり、2個のファイルの差を表示することができます。

いちいちMS-DOSでコマンドを打つのも面倒なのでWindows アプリとして簡単なものを組みます。

比較対象となるファイルはフォトメモリのデータファイル"PAINT1.BOX"です。

comp-pg.gif (5761 バイト) 作成した比較プログラム

ファイルをバイナリモードで開いて1バイト比較して、差がある場合は結果をアドレスとともに表示します。

ザウルス内のデータをパソコンに転送するには「対ザウルス汎用通信ユニット」を使います。

Zaurus PC-Exchangeを利用しても同様のことができます。


■サンプリング用データの作成

データ構造を的確に把握するためにサンプルとなるデータの内容を検討する必要があります。

同じデータの削除前、削除後も必要ですが、同じ画像を修正したときに発生するデータの変化によりヘッダ/フッダ(があるとすれば)の位置関係も把握できる可能性があります。

また画像数を徐々に増やしながら削除前、削除後のデータを比較することでより詳細なデータ構造を把握できます。

検証データ 内容
1データ中1データの削除(JPEG) フォトメモリにJPEG形式の画像を1枚だけ転送して削除前/後のデータを比較します。
1データ中1データの削除(GIF) フォトメモリに手書きで1枚作成して削除前/後ので他を比較します。
2データ中1データの削除 フォトメモリにJPEG形式の画像を2枚登録し、1データだけ削除して比較します。
2データ中2データの削除 2枚の画像を登録して2枚とも削除します。
画像サイズの変更 手書きデータに書き加えながら保存し、データの動きを見ます。

・データ検証時の注意点

フォトメモリデータの場合リスト画面に表示する縮小画像「サムネイル」が生成されます。

photo-1-1.gif (19865 バイト)

1件だけ登録した状態

ここに表示されている画像が「サムネイル画像」です。

Zaurus PC-ExchangeでJPEG画像を転送しただけではサムネイルは作成されず、このリストを表示して初めてサムネイルが生成されます。

サムネイルは元画像と同じレコードに記録されますが、パソコンなどからデータを転送したときには元データからサムネイルを生成する過程で新規レコードを作成し元画像のコピーとサムネイルの追加処理が行われたあとで元画像を削除します。

そのため、無効データ領域ができるので一旦メモり整理を行ってから検証用データをパソコンに転送する必要があります。


■検証データ

1データ中1データ削除

 フォトメモリにJPEG形式のデータを登録し、削除前削除後の"PAINT1.BOX"を比較します。

サイズ1= 30151
サイズ2= 30151
0015:オリジナル:01:削除:00
0050:オリジナル:C8:削除:00
0051:オリジナル:14:削除:00
14C8:オリジナル:01:削除:00