■削除されてもデータは残る
フォトメモリを削除していくとメモリ管理画面で「灰色」の部分が増えるだけで空きエリアは増えず、トータル容量も変わりません。
ザウルスに登載されているメモリはフラッシュメモリという書き換え可能なメモリですが、その書き換え回数には制限があり寿命が存在します。
この寿命はそれほど短いものではありませんが、書き換えを繰り返しているといつかは到達することになります。
データを削除した場合、削除された部分を詰める(削除データを除外する)作業を行うと書き換えが高頻度で実行されることになり寿命を縮めます。
そのため、フォトメモリにおいては削除しても「削除した」という情報の書き込みだけに留め、データを詰める作業は「メモリ整理」を行うまで実施されません。
灰色のエリア ここに削除されたフォトメモリデータが隠されています。 |
■メモリの状態
・削除前
データ1 | データ2 | データ3 | データ4 | データ5 |
・削除後
削除されたという情報のみ書き込みが行われ、フォトメモリリスト上では「存在しない」状態になりますが、メモリ上には残っています。
データ1 | データ2 | データ3 | データ4 | データ5 |
・メモリ整理後
メモリ整理を実行すると削除状態になっているデータをメモり上から本当に削除し、空いたエリアを詰めることでメモリに空きができます。
データ1 | データ3 | 空きメモリ |
■削除されたデータは復活できるのか?
上記の通り削除しても実際には削除されずにデータは残っています。
「削除された」という情報の位置を割り出し、その情報を「正常データ」のものに書き換える事ができればデータの復活は可能であると言えます。
これまで、Q&Aなどで「全削除データの復元は?」という質問に対して「復活できる可能性はあります」と回答してきたものの、具体的な方法に関しては提示してきませんでしたが、我が身に降りかかるとその影響の大きさは身にしみるものがあり、何とかして復元したいと考えています。