■ザウルスシリーズ最大の失敗作
カラーザウルスはザウルスシリーズ初の「カラー」なザウルスとして鳴り物入りで登場しました。
インターネットに接続できてデジカメを使えるPDAというのは当時画期的なものでしたが、その一方で電子手帳という概念を越える大きさと重さはその姿から「黒い弁当箱」と揶揄されたものです。
弁当箱という表現はその機能にもいえることで、PIMに加えてインターネット接続、インターネットメール、パソコン通信機能、FAX送受信機能、手書きメモ、さらにデジカメと幕の内弁当的に機能が搭載されていました。
ただし、この幕の内弁当はおかずの善し悪しがあり、人によっては要らない機能が多いという問題もありあました。
インターネット接続を売り物にする割には内蔵モデムが2400bpsと前時代的なもので本格的に通信しようとすると別売のモデムカード必須という状況でした。
結局デジカメ付けてモデムカード買ってとシステム化すると20万円を超える道楽マシンとなってしまい、実際に購入したユーザーも少なく、つい最近まで不良在庫としてショップ店頭でたたき売られていました。
また、発売直後からバグを出しまくり「使えないPDA」の烙印を押しまくられています。
PIAFSなどにはいち早く対応できたのですが、時期早々の「ザウルス」だったようです。
この失敗は1年後のパワーザウルスに活かされて現在のMIシリーズに至っています。
■解剖画像
各画像をクリックすると大きな画像になります。(ザウルスじゃ見られないかも(^^;)
MI-10を上から(63KB) デザイン的にはPIシリーズの伝統を受け継ぎシンプルなものとなっています。 |
|
MI-10とMI-610(65KB) 画面で見るとサイズが変わらないように見えますが、MI-10の厚さはMI-610の倍近くあります。 |
|
上部筐体(51KB) カラーザウルスの良いところはスピーカーとマイクが内蔵されていたところです。 それなりの音質とはいえ、ゲームなどで使えるサウンドは良かったです。 |
|
下部筐体と基盤(437KB) 下がケース裏側、上は基盤が載った状態の表側ケースです。 表側ケース右側に電池ボックスがあります。 |
|
基盤裏側(211KB) 基盤裏側の画像です。 左側がカードスロットです。 |
|
基盤表側(233KB) CPUなどが載った基盤です。 |
|
液晶パネル表(121KB) 画像から大きさはわかりにくいのですが、5.6インチあります。 |
|
液晶パネル裏(139KB) 液晶パネルの裏側には各種フレキシブル基盤によるケーブルがあります。 |
|
インバータ(36KB) バックライトを点灯させるためのインバータ(昇圧回路)です。 迂闊に触るとビリビリきます。 |
■LSI詳細解説
基盤表面のLSI | |
基盤裏面の回路 |