■ファーストリリース(99/11/01)
11月1日というのは午前0時からはじまるのですが、それまでにはなんとか格好をつけることができました。 でも、書庫は空っぽに近い状態でのオープンです。 これは書籍データの割り付け作業が難航したためと、テレホーダイタイム(23:00)直後からアップロード作業をしてもWeb用FTPサーバの反応が悪くアップロードエラーが続発したためです。
結局入庫が終わったのは11/01 3:00頃となり、テストしてみるとダウンロードエラーが発生するものが散見されたため、再度全チェックしなおし、オープンとなりました。
その後、ざうまがでオープン告知を行いめでたくもばりぶファーストリリースとなったのです。
この後は書庫整備、マニュアル整備と単純作業が延々と続くわけですが、持続できるかどうかが最大の難関です。 私は飽きっぽいからね〜(^^)/
■痛恨のミス
もばりぶリクエスト会議室で発言があって気付いたのですが、L.Forceさんのログブラウザは拡張子"TXT"のデータに関して、内部メモリ側に登録されている場合は開けません。 メモリカード側はTXTでもOKだったのでチェック漏れでした(^^;
お勧め読書ツールとしながらせっかくダウンロードしたデータが読めないとは、利用してくださった皆さんに申し訳ないm(_ _)m
この件をきっかけにザウルス用テキストとして配布するデータの拡張子を"ZBK"にすることを検討しています。
ZBKは現在シャープスペースタウンでザウルス文庫として配布されているデータの拡張子です。これにするメリットは余り無いのですが、ザウルス等の「パソコンデータ」画面でリストアップされないという利点があります。TXTの場合はパソコンデータ画面に表示されるため、ちょっと邪魔です。
・TXTかZBKか?
ザウルスユーザーにとってスペースタウンはデフォルトWebなので、そこで公開されているものを一つの基準と考えれば"ZBK"にしておく方が今後のためかなとも考えています。
しかし、ZBKだと今度はmabさんの「たて読みさん」がこの拡張子をサポートしていないという問題があります。
そこで、mabさんに泣きついてZBKサポートをお願いしました。 サポートが実現するならテキストはZBKを標準拡張子にしたいと考えています。
また、SZABサポートWebなどでもテキストデータのファイルタイプとしてZBKをサポートするように依頼する発言を行いました。
ザウルス用テキストデータをZBKにすることにはもう一つメリットがあり、将来的に他のPDAをサポートする際に今のMIME TYPEを各機種向けにすることを考えると application/x-zaurus-txt にしていると問題が発生する可能性があります。
それであれば、ザウルス用テキストは application/x-zaurus-zbk として設定できた方が良いはずです。
暫定Web上では両方をサポートすべく、将来的なZIP用に確保してあったエリアをZBK用として確保しました。
ラッキーだったのがCGI送り出し方式としてあるため、同じテキストファイルなのにCGIで付加するMIME TYPEをZBKとすればザウルス側はZBKで保存してくれます。
ただし、本番用ではテキストファイルの拡張子を"ZBK"に変更する手間がありそうです。 これも大変なんだな〜(^^;
■1バイトの闘い
現在入庫作業を進めるとともに、蔵書目録も整備を急いでいます。
「あ」のつく書籍リストを作っていて問題を感じたのが、想像以上に大きいファイルサイズになるという点です。
ザウルスの場合1ページあたりのサイズに関して64KB(実質60KB)の壁があって、これを超えるとそれ以上の部分が読み込めません。
最初に作った「あ」のページは37タイトルに対して30KBを超えていました。1データに付き800バイト程度使っていることになります。
表の列を文字数で考えると全角60文字程度なので多くても200バイト、その差の600バイト近くあります。 HTMLを眺めてみると表組みデータ、セルの書式データ、リンクに要するデータ、色指定データでかなりのサイズを占めていることがわかります。
これまで真剣にザウルス向けページに関して研究してこなかったツケが回ってきたようなものですが、容量削減に向けてあれこれと工夫を始めました。
1.画像ファイル名の短縮(約1KB)
画像に関しては1つの画像を使っているため除外しても容量削減に繋がりません。 また、文字に置き換えた場合色指定すればそのほうが容量増に繋がる場合があります。 そこで画像はそれまで"icon-ddz.gif"にしていたのですが、"d.gif"などのように1文字にしてしまいます。 これで7バイト減り、データ数から250バイト削減となります。 また、原本出典を現すも"icon-blue.gif"を"b.gif"にして300バイト、図書カードも"icon-bookcard.gif"を"c.gif"とすることで450バイト程度削減に成功しました。
本当は画像サイズを指定するWIDTH/HEIGHTも削除したいのですが、現在使っているホームページ作成ツールのFrontPage98ではこれを外すのは面倒です。 また、削除すると画面表示が遅くなる(リドロウが多発する)ため、残すことにしました。
2.文字位置などの情報削減(約7KB)
次にセル無いデータのアライメント(文字位置)を中央にしていたのですが、これを指定すると各セルにalign="center"というタグが入ります。 また、タイトルが複数行になってザウルスの画面上に表示できる書籍データ情報量が増えるのを嫌って"nowrap"で折り返し禁止していたのですが、これも必要最小限の個所に入れることで削減、これらが9セルx行数分入るため、20x9x37で6600バイト程度使っていることになります。
なんて無駄な部分だったのでしょう(^^; 多少見栄えは悪くなりますが、ばっさりカットです。
3.リンク情報の短縮(約2KB)
その次は書籍データとのリンク部分の改善で、それまでは目録データと書籍データは別ディレクトリに配置していたのですが、これだと相対参照のために"../../books-lib/all/txxxxxx.txt"のように余分な部分"../../"がついてしまいます。
これを削減するために目録データを書籍データと同じディレクトリ上に配置しました。 長い目で見るとこの方法は混乱する可能性がるのですが、当面は大丈夫でしょう。
この措置により書籍データの種類にもよりますが、3.5種類平均x6バイトx37データで800バイト近く削減です。
もう一つ、出典を示すには青空文庫のURLを付けていたのですが、全てのものにつけると<a href = "http://aozora.gr.jp">というリンクで33バイトにもなります。
図書カードなどで青空文庫へリンクしていることを考えるとここにリンクをつける意味がありませんし、間違ってタッチしたときのロスタイムを考えるとつけないほうが無難と考え、出典に関しては表の一番下で説明&リンクをつけることにしました。
これで1200バイト削減です。
4.削れるものは削る(約5KB)
更に熟考しを外しました。 これは画像データが<img src="b.gif" alt="青空" border="0" WIDTH="18" HEIGHT="18">のように62バイトも使ってしまうことを考慮したためです。 出典は各データの最下行に文字情報として記述することにしました。
やも外せば削減可能ですが、....しばし考える...う〜ん、に関しては無くても困らないよな〜、えいっ取っちゃえ!
これらの措置で4500バイト近い削減です。
細かいところでは書籍データに"『』"が付いていたのですが、これも削除。
5.トータルで半分に
どうにか、こうにかで当初の30KBが15KBを割るところまで圧縮できました(^^)/ 半分に痩せました。 これが私の体重だったらどれほど良かったことか(^^;
本番用WEBでは更に"txt.cgi"などの送り出しCGIを指定する部分がなくなり、更にザウルスに優しいページとなるでしょう。
普通のHPならここまで考えずに作ってしまうのですが、真剣にザウルスのことを考えると1バイトとの闘いになるのです。
■ベースフォーマット作り(11/02)
やはり公開してみると色々問題が出てくるもので、著者/書籍ともにジャンプ用インデックスなど付けたほうが良いことが分かりその作業をしています。
あ
い
う
え
お
目録
これを入れることで、一つの目録中における上下移動が楽になりました。
色合いがパソコンで見るとちょっとキツメですが、ザウルスで見るとちょうど良いのです。
この作業もリトライがあって、当初はフォントサイズ標準にしていました。 この状態ならカラーのザウルスで問題無く識別できます。
ちょっと文字が小さいかなと思いつつ、タッチできる大きさなので作業を続行、ある程度かんせいしたところでふと白黒のザウルスはどう見えるのか? と試してみたらちょっと文字が小さすぎてみにくく感じます。
サイズを<h1>〜<h3>あたりまで変えて、<h3>ならちょうど良い大きさになるのですが、この指定をした場合、ザウルス上では3行分の場所を取ってしまいます。 これではただでさえ狭いザウルスの画面上に表示できる目録の行数が減ってしまいます。
やはりサイズは標準が良いかな?とあれこれやってみて、結局文字になってしまいました(^^;
表組みして色遣いなども検討した結果、このスタイルに決定
【あ/い/う/え/お/目録】03/10/14更新
EBK:エキスパンドブック TXT/ZBK:テキスト ルビ:ルビ付きテキスト
数字はファイルサイズ(KB) クリック/タッチするとダウンロードできます
:情報は青空文庫上の書籍情報ページにリンク結果的にこのほうがサイズも小さくなるためザウルスに優しいページとなります。
結局著者「あ」「か」と書籍「あ」まで作業をすすめた部分がやり直しとなります(^^;
唐突にもばりぶ創刊号を配信。 本当なら11月1日にすればよかったのですが、まぐまぐに申し込んだのが26日頃とぎりぎりのタイミングで発行時期を逸していました。
■登録作業とベースフォーマット変更(11/03)
本当は休みの間に一気に登録してテレホーダイタイムでアップロード完了を目指していたのですが、結局またベースフォーマットの見直しが(^^;
これまではパソコンのことを考えて多少手心を加えていたのですが、ザウルスで見やすいことを最優先にした色遣いと画面構成に大変更。
EBK:エキスパンドブック TXT/ZBK:テキスト ルビ:ルビ付きテキスト
数字はファイルサイズ(KB) クリック/タッチするとダウンロードできます
:情報は青空文庫上の書籍情報ページにリンク 03/10/14更新【か】/き/く/け/こ/目録
タイトル 著者 EBK TXT ZBK ルビ 情報 銀河鉄道の夜 宮沢賢治 155 73 73 83
結局このようになりました。
あとは全力で登録作業をすすめ、「あ」行に関する書籍データを設定し終わりました。
・サポートツール
現在私のパソコンはWindows NT4.0WSで動いており、この上にWebサーバであるInternet Infomation Server(IIS4.0)などを載せてリモートアクセス利用による仮想プロバイダ環境を構築しています。
これは非常に便利な環境でインターネットに接続しなくても、もばりぶのページがザウルスでどのように見えるかをチェックすることができます。
ASCIIに添付されていたCD-ROM版青空文庫もこの仮想サーバに載せて、図書カードを参照しながらデータをもばりぶ用に変換しています。
一つだけ問題があって、もばりぶでは自前の図書カードをおかず、青空文庫へのリンクとしているのですが、そのURLは自前のローカルサーバが"http://maruto"