■モバイル機器の範囲
「モバイル」という言葉には非常に多くの意味があり、ザウルスやWorkPadといったいわゆるPDA、ノートPCとその下のサブノートPC、Windows CEなどのハードウェアを表すこともあれば、モバイル運用という使い方を表すこともあります。
メール端末でメール送受信することもモバイル運用の範囲です。
メール端末で取り上げませんでしたがP-メールDXを使う文字電話もモバイル機器となります。
ノートPCやサブノートPCはデスクトップパソコンとほとんど同じことができるため、Webで公開されている書籍データの入手や読書ツールに関する制限はほとんどありません。
ここで取り上げるのは「サブノートPCより小さく通信によりデータを入手できる機器」に限定します。
■Windows CE機
Windows CE機は3種類に分類されます。
NEC モバイルギア |
CE 2.0系 画面サイズが640x240ドット程度のものが多く、主にモノクロ機種 |
6万円台 | NEC HP CASIO 日立 |
シャープ テリオス |
CE3.0系 画面サイズは640x480ドット以上、カラーも256色かそれ以上可能 |
10万円超 | シャープ 富士通 ビクター 日立 |
カシオ E500 |
Palm Size PC キーボードレス、画面タッチオペレーションが基本 |
5万円台 |
Windows CEは基本的にWindowsの操作性と同様です。
インターネット接続機能もパソコン並、ブラウザも標準搭載のものは若干の機能不足を感じますが、別売で優れたものもありパソコン並のことができます。
青空文庫からの書籍データ直接ダウンロードも問題なくできるため、WindowsCE機向けのモバイル図書館は必要ないと言えます。
キーボード付きの機種でもモバイル読書できますが、PalmPC系の方が軽くて手に馴染みやすく読書向けと言えます。
■Winodws CE機用読書ツール
Palm Size PC向けとしてマイクロキャビンから縦書きに対応した読書ツールが発売されています。(Web販売)
・マイクロキャビン
■その他の機器
・高性能ポケットベル
読書というには難がありますが、テキストデータを表示できる機種としては高性能ポケベルのInfoNextがあります。
こちらはWebアクセス機能が無いため何らかの形で書籍データ供給Webに対してリクエストを行い、テキストデータをInfoNextに適した形式で送信する必要があります。
これに関してはNTTドコモのe-shotシステムが利用可能ではないかと考えています。
・文字電話
DDIポケットのPメールDXを使った文字電話は1000文字までのメールが受信できるため、適宜分割すれば書籍データ1冊分を転送する事も可能です。(メモリ上限まで)
こちらもWebアクセス機能がないため書籍データを入手するには書籍データWebに対して何らかのリクエストを行い、メールとして書籍データを返信してもらう必要があります。
DDIポケットにはe-shot的なサービスが無いのが惜しいところです。