■コミパルのテーマは「帯」
林氏によると、描く機器類はどちらかというとメタリックなものの方が素材の質感を活かすことができるとの事です。
パソコンなどの黒い物の場合は描く際に使っている顔料の特性から下地の色が残るため鮮やかな色を載せようとした場合は一度白い色などを吹く必要があるとか。
一番良いのはザウルスの蓋のようなメタリックベースのものだとか。
また、描きやすい形状としてはザウポケの蓋のようにフラットなものが一番良く、アールの付いた形状の物は樹脂の厚さなどを一定化させるのが難しいそうです。
その意味でコミパルは「素材が白色」「アールの付いた形状」というやや難しめの物でしたが、私のリクエスト「女性らしいもの」に対して林氏は「帯」をイメージした物を描きあげて下さいました。
ベースを吹く コミパルの白を活かした塗り方になります。 |
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金箔や銀箔を載せる 樹脂を塗り重ねながら金箔や銀箔を載せていきます。 |
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アールの付いた部分に樹脂を塗る この部分は厚みを均一にしたり、裏に回り込まないように塗るのが難しいとか。 |
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引箔釉裏金彩を載せる 引箔釉裏金彩についてはクリスタルアートホームページを参照のこと。->
釉裏金彩は元々陶芸の技法とか。 それを林氏の友人である真下裕行氏が引箔として制作されたものだそうです。 超高度なテクニックにより作成されたものが惜しげもなく使われていきます。 |
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ひとまず完成 | |
魂を入れる UFOの落款が押されます。 この後、更に樹脂を塗り重ねます。 |
完成
もう白パルとは呼ばせない(^^)/ |
この向きの方が良いかも 「帯」をイメージしたものなので縦置きの方が見栄えがします。 |
■何の変哲もないコミパルが生まれ変わる
白パルに関しては人により面白みの無い色とか、持ちにくい色と言われますが、このような彩色を施すことにより高級感溢れる物として生まれ変わります。
常に持ち歩く物だからこそ、他人とはひと味違う物としたいものですね。