■機動取材システムの実践的活用方法

Windows World Expoなどのような展示会会場で新製品などを発見したら即座にデジカメで撮影してホームページを更新するという流れで解説します。


■パワザウ側の準備

1.オリジナルメニューに最小限の機能を登録(MI-610のみ)

機動取材システムに特化したメニューにしてみます。(ここでふと思いついたのが「オリジナルメニューを切り替えるMOREソフト」です。 今回は間に合わないけど作ってみたいと思います)

選択しやすいように必要最小限の項目だけ残します。

wwe98_orgmenu.gif (15351 バイト) 最小限のメニュー

機動取材システム専用のメニュー構成です。

2.パソコンデータの整理

本来パソコンに転送が済んでいればパソコンデータの画面に表示されるのはごくわずかなデータだけです。

もし、不要なファイルが登録されているならできるだけ削除しておきましょう。

3.FTPを使うための下準備

FTPを使うためにはFTPの使い方で解説している各種設定を行っておく必要があります。

set_userdic.gif (6786 バイト) 迅速な入力には辞書登録

FTPサーバに関する設定はあらかじめユーザー辞書に登録しておくと入力が楽になります。(FTPクライアントの改良でこの部分は改善できるのですが(^^; 改良している時間がありませんでした)

4.基本ファイルの転送

雛形となる"WWE98.HTM"(速報のトップページ)と"0.HTM"をパワザウに転送します。

Zaurus-PC Exchangeを使って転送するのが最も簡単です。


■いよいよ本番

1.フォトメモリから画像のPC送出

展示会場で撮影した画像をフォトメモリで選択してPC送出を行いJPEG形式のデータに変換します。

wwe98sample.jpg (22655 バイト) フォトメモリ上でPC送出を選択

この操作でJPEG形式のデータが作成されます。

wwe98_pcdata.gif (6101 バイト) パソコンデータ上での表示

撮影日付と連番が表示されるだけで本当のファイル名が表示されません。

この変換を行った場合、JPEG形式データのファイル名はパソコンデータ上では表示されません。

FTPを起動して内部データリストで表示すると本当のファイル名を表示することができます。

そのファイル名を分かり易いように変更します。

また、まとめてPC送出を行っても良いのですが、間違いを防ぐためにも1ファイルづつ変換する方が良いでしょう。

wwe98_ftplist1.gif (5076 バイト) FTPのファイルリストに表示されたファイル

PC送出後のデータファイル名は"862605AA.JPG"のように日付と時間をキーにした連番になっています。

これでは何の画像かわからないことと、後工程のHTML文書の編集時に間違える可能性があるので分かり易い名前にしておきます。

wwe98_rename.gif (1863 バイト) ファイル名の変更

この例では対象とはるHTML文書ファイル名("1.HTM")に合わせて"1.JPG"のように変更しました。

wwe98_rename2.gif (3612 バイト) 変更後の様子

 "1.JPG"に変更されています。

このFTPはサンプル品に手を加えて"*.JPG","*.jpg","*.GIF","*.gif","*.HTM","*.htm""*.txt"しか表示しないようにしています。(ホームページ更新の場合はこの方が便利です)

 これで画像の準備ができました。


■HTML文書の準備

雛形ファイルからアップロード用ファイルへのコピー&ペーストをおこないます。

 詳細な手順はエディタの使い方を参照して下さい。

wwe98_basefile.gif (7909 バイト) 雛形ファイルの選択

"0.HTM"が雛形ファイルです。

このファイルを開きテキスト全部を選択し、新規ファイルに貼り込みます。

wwe98_edit1htm.gif (8062 バイト) 編集中のファイル

アップロード対象の"1.HTM"を編集しています。

これが個別製品の記事になります。

wwe98_toppage.gif (5023 バイト) 速報用トップページの編集

トップページから各記事ページへのリンク部分を記述します。

"WWE98.HTM"にはあらかじめダミー"1.HTM","2.HTM"などのリンクを記述してあるため、コメント部分の変更だけで済みます。

これでアップロードの準備ができました。

本来は複数のページを用意しておいて一気にアップロードした方が効率が良いと思います。


■ファイルのアップロード

アップロードのためのFTP設定等はFTPの使い方を参照してください。

moreftp_ftpsetting.gif (7709 バイト) 忘れがちなFTPサーバ設定

この設定は記憶されないためPPP接続の度に入力する必要があります。

moreftp_sv_cd.gif (3624 バイト) FTPサーバに接続直後の状態

FTPの仕様上、接続直後はトップディレクトリとなります。

"chd"を使って速報用データのディレクトリに移動します。

wwe98_chd.gif (6909 バイト) 速報用データディレクトリ

これでザウルスからサーバへのアップロード準備ができました。

 

wwe98_upload.gif (6148 バイト) アップロード

アップロード中はステータスウインドウに状況が表示されます。

この例では"1.JPG"というファイルをアップロードしています。

wwe98_refresh.gif (6920 バイト) FTPサーバ側ファイルリストの更新

アップロード直後はサーバ側ファイルリストに表示されませんが、"ref"をクリックするとリストが更新され表示されるようになります。

これでアップロードが完了しました。


■実際の表示例

 アップロードした速報ページをパワザウでアクセスして表示してみます。

 こちらが速報ページです。->速報ページの目次

wwe98_toppageview.gif (6884 バイト) ■速報ページのトップページ

これが"WWE98.HTM"です。

wwe98_newspageview.gif (25300 バイト) ■トップページからリンクした記事ページ

これが"1.HTM"に該当するページです。

画像は"1.JPG"です。


このように「速報」という目的を実現する環境は、ほぼ整備できており今後FTPクライアント側の使い勝手を向上させて更に素早い速報を目指したいと考えています。

最も一番のネックは入力しにくい携帯キーボードです(^^; これがもう少し打ちやすいとコメントをもっと詳細に付けることができるんですが、現状のキーボードだと指が引きつります。