5階は地球環境を守るための取り組みについての展示があります。
海の展示として「しんかい6500」、宇宙の展示として人工衛星や宇宙ステーション内モジュールの展示があります。
しんかい6500しんかい6500は世界一深く潜れる潜水艇です。 深度の記録としてはアメリカのトリエステ号がマリアナ海溝に潜った時に樹立した1万1千メートルが最高ですが、トリエステ号は潜って昇るだけの能力しかありません。 しんかいは深海で自由に行動できる調査艇として世界一の能力を持っています。
ロボットアーム
2本のロボットアームにより海底から物体を拾い上げることができます。
ロボットアーム右
右と左ではアーム先端の形状が違います。
窓
耐圧核の中から外に向けて唯一開いているのがこの窓です。
3箇所あります。
ライトやビデオカメラ
記録用のカメラなども付いています。
居住区
分厚い耐圧隔壁の中は狭いです。
後部
推進用プロペラがあります。
垂直尾翼が結構大きめです。
宇宙関連展示物として人工衛星の模型や宇宙ステーション内の設備、スーパーカミオカンデ(ニュートリノの検出で有名な施設)で利用されている光電子倍増管などの展示があります。
太陽X線観測衛星「ようこう」
1991年打ち上げ。
太陽から放出されるX線を観測する衛星です。
太陽フレアなどの太陽活動を観測しました。
・ようこうに関する情報(NASDAのページ)
海洋観測衛星「もも1号」
1987年打ち上げ
地球資源の有効活用及び環境保全のために打ち上げられた衛星です。
・ももに関する情報(NASDAのページ)
光電子倍増管は微弱な光を増幅する真空管です。 日本では神岡鉱山の跡地にできた巨大観測施設スーパーカミオカンデに設置されています。
スーパーカミオカンデは巨大な水槽の周りに光電子倍増管を多数設置、太陽などから放出されたニュートリノが水槽内の水にぶつかる際に発する微弱光を捕らえます。
スーパーカミオカンデ内で利用されている光電子倍増管(壁面にびっしりと張り付いているのがそれ)
発光を多数の光電子倍増管で検出することで、どの方向から飛来したのかを特定することができます。
・スーパーカミオカンデの情報(公式ホームページ)
純国産ロケットH2AのメインエンジンLE-7Aです。 H2ロケット7号機でトラブルを起こしたLE-7の後継エンジンに当たります。
液体水素/酸素を燃料とする2段燃焼サイクルエンジンとしては世界最高水準のものと言われています。
・LE-7A(H2A)に関する情報(NASDAのページ)
LE-7A全体の構造
LE-7に比べて配管などが簡略化されコストダウンが計られています。
LE-7
職人の手作り間溢れる工芸作品のようなエンジンと言われています。
5回連続して打ち上げ成功したのに、6号機では2段目のLE-5Aのトラブルで衛星の軌道投入に失敗、7号機ではLE-7そのものの故障で失敗と日本のロケット開発にブレーキがかかりました。
LE-7A上部
黒い部分が液体水素のターボポンプです。
LE-7Aノズルスカート
打ち上げ用に使うエンジンはもう少しノズルスカートが長くなります。
LE-7A (10秒 300KB)
LE-7Aの全体像です。