■やればできるんじゃない?
私(まると:冨樫吉徳)は以前からWeb上で「言いたい放題」という会議室を運営しています。
この会議室はザウルスのメーカーであるシャープ株式会社(シャープさん)に対してユーザーから不満点などをぶつけてみようというものです。
他の多くのメーカーでもそうですが、自社のWeb上に自社の製品の批判などされる場所は作りたくないというのが本音でしょう。(でも度量の大きい会社は作っていますが(^^; )
シャープさんが作らないならユーザーが作るしかないと考えたのが「言いたい放題」です。
ここに発言された中に「ユーザーサポートにメールを活用できないのは何故?」というものがあります。
ザウルス、特にMIシリーズはどこでもメール送受信が大きな売り文句としてカタログとうにも掲載されています。
ならばザウルス関連情報やバージョンアップ、新製品情報などがメールで送られてくるのでは? ユーザー登録ハガキにもメールアドレス書いたし...と思っもシャープさんからメールは来ません。
どうしてだろう? 技術的に難しいのかな?
確かに個人レベルで考えると難しそうに感じました。 不特定多数にメールを配信する手段などはメールサーバを直接コントロールする必要があるのかもしれないと思っていました。
でも、良く考えてみればシャープさんも「ネットリーダー」という特定メンバーへのメールサービスはできているし、SZAB(MOREソフト開発環境)サポートWebでも希望者には新着情報メールサービスを実施しています。
やればできるじゃん
そう、シャープさんの方で希望するザウルスユーザーに対してメールサービスすることぐらいは簡単にできるのです。
でも、しません。 なぜ(^^?
理由に関してはあれこれ推測できるのですが、そんなこと考えていても何もメリットがありません。
その一方でユーザーはザウルスに関する情報をまとめて受け取りたいと思っていることもわかってきます。
メールを使ってザウルスユーザーに情報提供したいと思いつつ月日は流れました。
メールマガジンに関して具体化し始めたのは、現在私が中心となって推進しているZaurus Users Expo'99の広報をメールを使ってしてみようかと考えた事からです。
当初はメーリングリストを使えばできるのかな? と考えていましたが無料のメーリングリストでは参加人数に制限があるし、こちらの意図しない余分な広告が入ることがわかりました、有料の場合でも人数に限界数があります。
また、どうもメーリングリストでは不十分な点があるようです。
よくよく調べてみるとメーリングリストへの登録は面倒な作業が必要だしリストの維持管理は結構手間がかかりそうです。
何より参加される方を探す手間もあります。
・まぐまぐ発見
何か良い方法は無いかな〜と、あれこれ考えているうちにメールマガジン配信サービスの「まぐまぐ」にたどり着きました。
まぐまぐのシステムを調べてみると非常に良くできた配信システムで、私が登録した時点で9000種類ものメールマガジンが登録されており、ユーザーの評価も高いようです。
メールマガジンを発行する側に対するサポートも充実しており、読者募集のための仕組みや簡単な配信登録、発行部数の管理までしてくれます。
発行側としてはメール内容だけを考えれば良く煩わしい管理業務が不要であるという点が最も気に入りました。
ユーザーにだって
やればできそうじゃん
それなら「まぐまぐ」を使ってメールマガジンを発行してみよう。 ここから「ざうまが」への道が始まったのです。
■何から始めたら良いのでしょう?
さて、メールマガジン発行システムを使って不特定多数に同時にメールを配信できることはわかりました。
さて、これから私は何をしたら良いのでしょう(^^?
これまでWebを作るという一方通行的な情報提供とQ&Aなどで回答する疑似的な双方向の情報提供、掲示板システムによる「まるとWeb」ご訪問の皆さんからの一方向的な情報掲示などを経験してきましたが、メールマガジンはどちらかと言えばWeb的な一方通行メディアです。
元々がザウルス関連の最新情報の提供とZaurus Users Expo'99の広報誌的役割なので、そういったものや私のWebで公開しているようなネタを配信すれば初期の目的は達成できますが、そんなもの私がもらったって面白くないよな...と考えつつも良いアイディアが浮かびません。
うが〜、私は何が作りたいんでしょう。
とりあえず何か作ってみようと考え試作したのが「創刊準備0号」です。
創刊準備0号は実際に配信したわけでなく、メールマガジンとしてのフォーマット研究的なものです。
この時点では主にニュース系メールからヒントを得た組み方になっています。
振り返ってみると実用オンリーな構成になっています。
やっぱり違うな...
0号で思ったのは、「やっぱりこれじゃつまらない」ということです。
当初の目的は「ニュース系メールマガジン」なので、それには合致していますが、読み物として考える何も読むべき物が無いといえるような構成です。
どうせなら読んで面白いものを作ってみたいと欲が出てきて「ざうまが」は大きく方向性を変えたのです。
でも、配信してみる
ざうまがの企画自体は1998年の11月中には具体化しており、当初は予定通りZaurus Users Expo'99のページで読者募集を開始しました。
同時に「まるとのPDA情報局」でもアナウンスしたため、当初考えていたより早いペースで購読申し込みが増えていきます。
1000件超えそうだな〜と横目で見ながら試行錯誤していたのですが、あまりにも待たせるとせっかく購読していただいた皆さんに悪いよねと考え、テスト的に配信をする事にしました。
それが「創刊準備1号」です。
今見ると情けないほど貧弱な無いようですね〜。 コミパルネタでこれだけ引っ張っても何の面白さもありません。
今読むと何考えて作ったと恥ずかしくなります。
他力本願計画
創刊準備0号の時から考えていたのですが、私一人で作ってもいずれ限界が来るだろうし、何より記事的に偏りが生じます。
ザウルスネタばかりなら私のWebでも見てもらえば十分でしょうし、口の悪い私のことなのでついついシャープさんをチクチクするようなネタを作ってしまいそうです。
これじゃ読者の皆さんが引いちゃうだろうということも頭にありました。
やはり一緒に作る仲間を集めなければ...
そう考えたら即行動開始です。
早速Web上での募集告知をしたところ編集協力に名乗りを上げて下さいました。
■会ったことは無くても
ざうまが編集スタッフを募集して早い段階で応じてくれたのはアレックスさんです。
彼とはシャープさんのイベントで面識があり、展示会なども一緒に見たことがありお互い知らない間柄でもなかったため即座に協力をお願いしています。
アレックスさんWebを見ればおわかり頂けるように、ザウルスの使いこなしとアクセサリ(特にペン)関係には強い物があります。
次に応じてくれたのが沼澤さんで日本橋(大阪の電気街)事情に強い方です。 メールマガジンとはジャンルが違いますが、読み物を書く経験が豊富でモバイル書評などにご尽力いただいています。
その後はやみさんが応じてくれました。 彼は各種モバイルに造詣が深いです。
当初は「ザウルスユーザーじゃない」という点でとまどわれていたみたいですが、ザウルスだけに偏ると面白い誌面にならないし、ザウルスと他のモバイル比較などに協力頂ければということで編集部に加わっていただいています。
今は編集スタッフを辞退されていますが、yockazさんという学生さんも一時期参加されていました。
私を含めて他のメンバーは社会人なので学生とモバイルというテーマには興味があり、ご協力をいただく予定でいたのですが、記事のテーマ的な問題で行き詰まり辞退されました。
私の方に余裕があれば手取り足取りしながら企画を固めていくこともできたのですが、ざうまが発行に向けてとにかく前に進まざるを得ない状況下にあり十分なフォローができなかったのは反省点でもあります。
ざうまが創刊準備2号の発行直前ではアレックスさん、沼澤さん、はやみさん、yockazさん、それと私の5名がざうまが編集スタッフとして活動し始めたわけですが、アレックスさん以外の方とは直接会ったことがありません。
今後は会う機会があるでしょうが、これまでの打ち合わせは全てメール、チャット、Web掲示板経由で行っています。
始めた当初は意志疎通がはかれるのか疑問を感じていましたが、この体勢でなんとかなってしまいます(^^)/
ざうまがに掲載する記事企画や各自のレギュラー記事、価格調査項目の打ち合わせ、記事出稿なども全てメールかWeb経由でやりとりしています。
考えてみればSOHO的なことをしているわけです。
・レギュラー企画&ざうまが資料室
創刊準備2号に向けて編集スタッフ各自がレギュラー企画を準備し始めました。
読み物的メールマガジンを目指す上で定期的に出稿できるネタがあれば書き手も楽ですし、読まれる方もお楽しみ頂けるのではと考えた結果です。
準備2号の段階では「価格調査」「ザウルス新着情報」「Zaurusu Users Expo案内」には実際の記事が入り、「vs ザウルス(後のPDAの鉄人)」「ざうまが世論調査」に関しては予告が掲載されています。
また、記事を補完するWebとして「ざうまが資料室」(このWeb)をオープンさせました。
文字だけの説明より画像が入った方がより分かり易いものがあることと、ざうまがに関する資料の集約場所として活用しています。
ざうまが資料室は現在のところメールマガジンの補完を行うことが目的となっていますが、将来的にはWeb上での企画なども進めていきたいと考えております。
さて、スタッフも揃い基本的な記事フォーマットを固めたところで創刊準備2号を配信しました。
この号は正式創刊に向けてのスタッフ紹介なども行っています。
これと前後してまぐまぐに登録してあるメールマガジン名を「ざうまが&PDA News」に変更しました。(それまでは ザウマガ&PDA Newsとカタカナでした)
創刊準備2号で正規創刊への自信もつき、いよいよ創刊号の作成に着手することになりました。
この頃女性スタッフであるmabさんが参加されました。
■ざうまが創刊第1号〜10号まで
当時を振り返る資料集です。
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